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ペイルが寝返った。
まずは成功だ。
次の作戦を考えなければいけない。
（やはり、爆弾か…。）
そう考えていると、ペイルが部屋に入ってきた。
「失礼します。」
「どうした？こんな真夜中に。」
「いえ、自分の任務を果たそうと思いまして。」
「・・・？何の任務だ？
何も任務は与えていないはずだが？誰が与えたのだ？わしは知らんぞ？」
「もちろん知っているはずは無いですよ。
この任務は、流天領様から与えられた最後の任務なのですから。」
「なにっ！まさか…貴様…！？」
「そのまさかです。あなたには死んでもらいます。」
とっさに、机の上の剣を抜いた。
構えた。しかし何か圧されるものがあって動けない。
叫んだ。そして、打ち出した。
ペイルは、すっと避けた。
空振りをした。
返してもう一度切った。
だがその前にペイルが打ち出していた。
何かで、腹を刺された。
そして、胸に一撃入れられた。
その場に倒れた。
（わしは死ぬのか…？）
目がかすんでいく。
体がどんどん軽くなっていくような感じがした。
（これが死ぬという感覚なのか。
なんて心地良いんだ。）
悪い感覚ではなかった。
静かに目を閉じた。
ペイルが何か言っているようだが聞こえない。
体が浮いた感じがした。
（これが死というものか。ならば受け入れてやろう）
そして、目の前が真っ暗になった。
（さらばだ。我が人生！！）
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