鉄パイプとピストル

カート・カーティス  2009-01-05投稿
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第一生。鉄パイプ
『くそっ!』
あの頃ただ…ただ…真っ白いもやのかかったナニモナイ腐った世界にいた。


『くそがぁ!』
叫んだってなにもでてきやしねぇ………


誰が俺をここに連れて来たのか?
誰が俺をこんなんにしたのか?


「おいっ!」


『うぜぇ…』
まただ……
またリアルに戻された…


「お前やべぇくらいに寝てんのな。」


『うぜぇって』


「まじ死んでるのかよと思ったぜ…まぁいいいくぞ。」


『あぁ』
俺らは柄の部分をテープでぐるぐるに巻いた、いわゆる鉄パイプを持って 青春の一ページを刻みに歩き出した。


そうただ熱くなれればよかった…………


憎い

怒り

殺意

そんなんじゃねぇ。
ただ熱くなりたかった…


殺風景なビルの隙間に殺伐としたバカども10数名


「てか多くねぇ?」


『めんどくせぇ!』


「おいっ!ちょっ……」

ヒデがなにかいってたように聞こえたがバカ共に突っ込んだ。
バカ共が何か叫んでる。


『うるせぇ』


3人目あたりから記憶がない……

一人目は確かキャップ被ったヒゲヤロー

二人目はチビでブカブカのパンツ

三人目は…………あんま覚えてねぇや…………


気がつくとヒデが俺の横で目を見開いたまま横たわっていた…………


『いてぇ』


体中が錆びた鎧の用に重くギシギシしてる………


『おい』



『おいっ!』



『おいっ!』



『ふざけんな!起きろボケ!』



胸ぐら掴んでヒデを罵倒した。



『…お…い?』


ヒデの反応はなくただ左手とクロスのチョーカーがぶらんとしていた。


『まじ…か…ふざけんな!』
震えた声が虚しくビルの隙間に響いた。


やっと状況が把握し始めた………


その合間もなくクズ共のサイレンが鳴り響き、
俺はまた真っ白な世界いた。


ただただ真っ白な世界に………

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