エリザベスドール?(37)

ぐうりんぼ  2009-01-05投稿
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 やっとの思いで、グリッドマン隊長を引き離す事は出来た。

 自分の腕を掴んだまま、グリッドマン隊長は激しく悶えた。

 中のローズマリーはちぎれて落ちた腕を手にすると、顔を上げた。

「礼儀知らずの薄気味悪い、化け物人形で悪かったわネェ!」

「!?」

 ローズマリーが喋り出したので隊員たちはビックリ!

「な、何をしている!?
 撃てッ! 撃つんだ! 撃てーッ!」

 グリッドマン隊長の命令が飛び、隊員たちは一斉に発砲した!

 激しい銃声音がフロア中に響き渡る。

 ガラスケースはみるみるうちに砕け散っていった。

 無数のガラスの破片が辺りに飛び散る。

 発砲続ける兵士たち。

 近くに置いてあった長机や椅子、物を運ぶ手押し台車が宙を舞い、兵士たちに次々と直撃した。

 まさに、ポルターガイスト現象だ!

 床にうずくまる兵士たち。

 長机の下敷きになっている兵士もいる。

 グリッドマン隊長は激痛のあまり、意識を失っていた。

「隊長ォッ!」

 外で待機していた他の兵士たちが駆け付けて来た。

 この時、辺りにガラスの破片が兵士1人に目掛けて飛んで来た。

 顔中にガラスの破片が突き刺さって、多量の血が吹き出す。

 その場に倒れ込んだ兵士。

 あまりの血みどろの惨状に誰もが足がすくんでいた。

 更に…

 兵士たちの目の前に奇怪な姿が飛び込んで、皆を震え上がらせた。


 銃口を向けるが…

 恐ろしさのあまり、引き金が引けない。

「ろ、ローズマリーだなお前ッ!?」

「ワタシハ、エリザベス。ルークノ、コイビト」

 ボロボロの姿で兵士たちの方へ歩いて来るエリザベス。

 ローズマリーの霊力で持って、復活したのだ。

 兵士の1人が意を決して発砲した。

 エリザベスの体は弾丸を浴びながら、蜂の巣だらけになってゆく。

 だが…

 エリザベスはそれでも歩み寄って来る。

「ば、化け物だ!」

 兵士たちは怖くなり、廊下へ退避し始めた。

 見るも無残な姿になったエリザベスが部屋から出て来た。

 くるりと向きを変え、兵士たちに向かって歩いて来る。

「化け物めッ! これでも食らえッ!」

 兵士の1人が持って来たバズーカ砲を発射!

 ドカーン!

 エリザベスは木っ端微塵になった。



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