『…寂しい?』
『ぇ?…何て?』
うまく聞き取れなかった
菊凪は勇気に聞き返す…。
………。
『だからぁ…』
グーにした手を口先に当て照れ隠しをする勇気。
てか…彼女に
こんな事聞くのか俺ッ!?
……と思いつつ
『会えなくて寂しい?』
……一瞬の沈黙…。
『ぇ??』
『お前…聞いてた?』
菊凪まじムカつくー(泣)
『あ…うん聞いてたよ?』
『………。』
『…ぇっと…うちが?』
聞くのが照れ臭いのか
俯きながら菊凪は言う。
『ん?』
『うちが勇気に会えなくて寂しいかって事?』
/////!?
面と向かって
言われた勇気は赤面に。
『まぁ…そうなんだけど』
また少しの沈黙
『……しぃよー』
『な…なんて?』
勇気は身長が自分よりも 15センチほど低い菊凪の顔をゆっくり覗き込んだ。
『?//だから寂しいって』
菊凪は真っ赤な顔を勇気に向けて言った。
『///!!』
(可愛い…。)なんて
思ったり思わなかったり。
『また遊びに行こーぜッ』
菊凪は勇気と目を合わせず軽く頷いた−。
うちは勇気との時間が凄い幸せだよ…。
この幸せはいつまでも
続くと思っているよ。
ケンカがあっても直ぐに
分かり合えるし…
慰め合う事も出来る。
『幸せ』
その一言だけだよ…。
って思ってた−。
(続)