「魔法使いの村なんてワクワクするな」
シードラは馬に乗って言った
「オレがゼストさんを訪ねてる間、遊んでな」
ティアズも馬に(戦利品だ)乗り言った
「私は？」
「メアリも遊んでな」
「オレは死ぬ為に、シードラは外の世界を見に旅をする、おまえは？」
「私？私は…」
『きみが死なない旅』
着くのに2日かかった(一泊民家に泊めてもらった)、シードラに案内され、夜になって、『魔法使いの村』に到着した
「あそこに泊まろう」
メアリは指差した
「『魔法の宿』ねぇ…」
部屋を二つ取り(明日ゼストさんを尋ねに行くので)、ティアズ達は料理店に寄った
『魔法の料理店ナヤ』(これもメアリのセンスだ)
メアリとシードラは酒を頼んだ(楽しい王女とシスターだな)
「アンタはー飲まないのぉ」
「シードラ？もう酔った？オレは飲めないよ」
「どしてぇ？」
「なにするか分からない」
店主は軽く笑った(変な意味と思ったんだろう)
メアリは意味を知っていた
「そうですか、この村にきたのは、初めてで！」
店主は陽気に言った
「占いはしましたか？」
「占い？」
メアリは言った
「魔法使いの学生が小遣い稼ぎにやるんです」
「へぇ…面白そう」
「オレがやろうか？」
後ろにいた赤髪の黒いローブを着た若い男が言った
「お客さん、こいつは見た目はこうですが…無駄に腕があります」
「無駄で悪かったな…」
男は少し小さい水晶玉を取りだし、メアリに手を置けと言った
「なにを占って欲しい？」
「ええっと…旅が成功するかどうか」
「…駄目だ、拒否された」
「どうしてですか？あの…」
「アクアだ、あんたはどうなるか分からないから旅してるんだろ？分かってしまえば旅が終わる、あんたに拒否されたんだ」
アクアは言った
「なら…父は元気かな？」
「父ならやってもいいな…この魔法は世界で１０人ぐらいしか使えん…」
すると水晶玉に王城内の王の姿が現れた
王はハルセンに何か話している
「まぁ…元気そうね…あれ？ルフトさんがいない」
「ルフト？緑のローブのルフトさんか？」
「ええ…」
「あの人はいい人だった」
「さて…次は…」
シードラは酔っていてどうしようもない
「ならオレが…」
「そうだな…手を置いてくれ…何を調べたい？」
「ムリだと思うが…探してるやつが…」
「そいつを、想像しろ…それで大丈夫だ」
それがいけなかった
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