何か言いた気な横顔が
窓越しに消えて行く
君となら何処へでもすぐに行けるなんて
少しの幸せを願っていたんだ
バランスは保ってるつもりだった
なのに君はいつも私の先を歩いていた
さよならも言えなくて少し泣いた
君を想い続けると誓いを告げた
歩み寄った心が少しずつ放されて行き
この揺らいだ想いが寂しく音も無く消されて行く
平行線に君が存在していると思っていた
だけど君はもういない
始めからどんなに先を見ても君は存在しなかった
たどり着いた場所はいつでも私独りだった
君の横顔を思い出し
ささやかな思い出が此処に残り
溢れ出す想いを胸に秘め
しばらく泣いた
独りの夜は静か過ぎる
鼓動が耳に響き渡る
風を飲み込み歩き続けた
何も見えない
出会ったときから君しか見ていなかった
君が好きだった歌を口ずさんだ
空気の冷たさに頬が引き攣る
悲しく流れる声がかすれて行く
孤独が後ろから着いて来て恐くなる
君の残り香も尽きて
記憶の中で君の姿をなぞり
思い切り泣いた