エンブレム〜序章〜?―?

S・U  2009-01-06投稿
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「はぁー…、今日ほど周りの視線を矢のように感じた日はないな…」
溜め息をついた後俺は率直な感想を述べた。
「確かにね…」
「うん…」
その言葉に怜と麻衣も同意した。
あの人波を掻い潜り彼女を連れ出した後俺達は人気があまり感じられない場所へと潜むことにした。
ちなみにあの集まりは何処から見ていたのか知らないが突如やって来た遼が何やら説明のようなものをして解散させた。
…あいつの話術というのは一体何処までいくのだろうか。
「で、何でお前がこの学校に居るんだ?」
目頭を押さえながら俺は聞いた。
「…三毛さんに案内してもらいました」
若干うつ向きながら彼女はそう答えた。
「はぁ…やっぱこいつか。たく、二週間前に連れてきたきりだってのによく覚えてたな、お前」
そう言って俺は三毛猫の喉をくすぐった。
「ニャー」
その事で満足したのか猫は一鳴きして俺にすりよった後森の中へと消えてしまった。
「あの猫何?」
怜が聞いてきた。
「ただの茶飲み友達だよ」
素直に答えると怜は少し呆れた顔になりこう呟いた。
「…あんた人間の友達居ないの?」
「失敬なっ!」
友達くらい人並みにはいるさっ。



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