泪恋-Namidakoi-

Mia  2009-01-07投稿
閲覧数[165] 良い投票[0] 悪い投票[0]


〜By 拓也〜


美優が逝ってしまって2ヶ月がたった。

一瞬の出来事だった。

付き合い初めて1ヶ月。
初めてのデートに行った時、
俺はいつもより可愛い美優に緊張して。
美優も緊張してるのかあまり話さなくて。

俺が美優より少し前を歩きながら映画館に向かっていた。

途中で美優が
「先輩っ…」
って何度か俺を呼びとめたけど、
振り向いたら余計、顔が赤くなりそうで気づかない振りをして歩き続けていた。

映画館のすぐ側まで来た時だった。
「きゃああああぁぁ」
女の叫び声で振り返ると
お腹から血を流した美優が倒れていた。

通り魔だった ――――

美優はすぐ病院に運ばれたけど、そのまま息を引き取った。

俺は何もできなかった。

美優が倒れているのを見て、
ただ呆然と立ち尽くしていた。

通りかかったサラリーマンが救急車を呼んで、そのまま付き添いで救急車に乗せられた。
救急車の中で何度か医者が何かを聞いてきたが答えられなかった。

覚えているのは、
美優が小さな震えた声で
「…先輩……先輩」
って言っていたことだけだ。


続く

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 Mia 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ