奈央と出会えたから。<302>

麻呂  2009-01-08投稿
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『奈央。』



『ユ‥‥ユカ?!』


『すごいね。

やっぱ京谷さんて、迫力あるよね?!』


『う‥うん。』



あたし達2人は、



至近距離から観察していたコトもあって、



ものすごい迫力を味わうコトが出来た。


ケド、



庭木の植え込みに体を小さく丸めてひそみ、



同じ体勢でいたから、



あたしもユカも、



もう限界に近付いていた。



『奈央大丈夫?!

あたし、もう限界だよ。』



『頑張ってユカ!!
もうそろそろ終わりそうだから。

我慢して!!』



『うん。』



お互いに励まし合っていた、



そのトキ――



あたしは鼻の辺りに、



やけにむずがゆさを感じた。



え‥‥ちょっと待ってよ!!



や‥やば‥‥いよ、


なんでこんなトキに、



く‥くしゃみがっっ‥‥‥



お願いっっ!!止まってっっ!!



ふぁっっ‥‥ふ‥ぁ‥‥‥‥



『ふぁ〜〜っくしょんっっ!!』



ひ‥ひゃあっっ‥‥‥



あたしは大きなくしゃみをぶちかましてしまった!!

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