その明日が来てしまった…
私は朝早くに教室へ飛び込み自分の席から動こうとしなかった。
自分が何にこんなに怯えているのかわからなかった。
エリはなぜか朝から全く平井君の話をしてこない。
休み時間になるたびに彼氏のタケの所に行ってるみたいだ。
昼休みに入り、エリがやっと口を開いた。
「あんた、何やってんの?返事はイエスって決まってるのになんで伝えに行かんの?」
いつになく真剣なエリを見て、ますます萎縮してしまう。
「だって…どうしたらいいかわからんもん。」
「はぁ…マサノブから伝言!『今日の放課後、話がしたい』って!さっさとくっつきなさい!」
私の頭は再びパニックになった。なんで平井君はそんな積極的に行動ができるのかさっぱり理解できない。
「大丈夫よ、ユキ。マサノブもいま相当テンパってるから。」
放課後が来るのが怖くて不安でその後の授業は完全にうわの空だった。
いったい何の話をするんだろう。というか、今の平井君と私の関係って何なんだろう?
お互い両思いだとわかっているこの状態って付き合ってるのとどう違うのか理解できなかった。