「サワキ‥コウ?」
「うん、沢木光。
学年トップクラスの超天才。あたしの隣の席の奴。いっつもなんか書いての。」
「何ソレ、変態?」
でも、内心気になった。
会った事はないけど、通りがかりにチラッと見た。
黒髪で、なんか暗い雰囲気の奴。
でも、なんか引きつけられた。それだけは覚えてる。
サワキコウ
一体、どんな奴何だろう‥。
見てみたい。
「まじ…?」
小さい声でつぶやいた。
あたしが一番やりたくないこと‥日直。
よりによって、今日、あたしが登校して来た日が、あたしの日直の日。
「はぁ…。」
大きなため息した後、教室の中へと入っていった。
いつもなら、こんな日、イヤな感じで
1日が終わるけれど、今日は違った。
そう、あの人と出会わなければ…
サワキコウ。