僕らの足を踏み入れた場所は、更に館へ向かう為の庭が広がっていた。
景奈『ここ室内ょね?確か』
大樹『そのはずだけど・・・・』
ボン『じゃっじゃっ何で、空が真っ暗なのゥ~ウ』
さっきまでは昼、館内は夜・・・これは確かに建物の中であることを示していた。
ゴロゴロ。ゴロゴロ
マークン『雷までなるなんで、りっリアルなお化け屋敷ですね。』
景奈『ちょっとボン!抱きつかないでョ』
ボン『雷ぎらいダァ』
庭には噴水があり、石像が立っていた・・・・が
遠くから大樹はよくよく見た
大樹『気持ちわりぃアチコチひびが入ってるし、第一顔が恐ろしくリアルだ!』
噴水の真ん中に立つその子供の石像は目を瞑っていた・・・・
僕は不意に溜まった水の中を見た!
次の瞬間、水の中から無数の人の顔が浮かび出たではないか!!
それは八重歯をむき出し、まるで地獄から這い上がろうと、必死にもがくもの達の様だ
僕は恐怖のあまり動く事が出来ず、声も出せなかった
心の中では助けて助けて助けてっと叫んでいた
異変に気づいた大樹はボン?ボン?と声を掛けた
それを見た景奈は僕に近づき、ボンどうした?と言い水の中を覗きこんだ
景奈『キャーだいちゃん!!たすけて』
景奈が見た物は無数の顔の前に伸びた手である
大樹は急いで二人の腕を引っ張り、噴水から遠ざけた
景奈『助かったよだいちゃんありがと』
ボン『あぁ怖すぎるぃ。でも三人ともありがとうねっ。ってヘッヘマークンもう引っ張らないでよヘッヘ痛いョ』
マークン『ボン君ごめん僕助けてないよ・・・・』
僕の目の前には青ざめた顔のマークンがいた・・・・
じゃあ誰が僕の・・・・
僕は後ろをそっとみた
『ぅ゛゛う゛゛こっちへ来い!!ごっちへ』
ボン『ぎゃーだだだだだいちゃん!!〜引きずり込まれちゃう゛゛゛』
そこには青緑の肌をしたものが僕の手に絡まりついていた!!何人も何人もが絡まりあっていた