セブンス・ソルジャー第三話

ガース  2009-01-10投稿
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《サイクロプス》と名付けられた5メートルの巨人がクリスマスでごった返す街中に突如として現れた衝撃は、想像を絶していた…
興味本意で近づいてきた数組の恋人達は、起動時ノロノロと動いていた時とは別物と化した、サイクロプスによって原型がわからなくなるほどに駆逐され、周囲には赤い雨が降るように血が降り注いだ…
悲鳴というより絶叫が街に響き渡った…
サイクロプスはセンサー反応する人に限った生命体を蹂躙し、車に乗ってようが建物の中に居ようがお構い無しに襲い掛かり、およそ残酷と言える殺害方法を駆使してたった数分間で100人を超える人々を惨殺、サイクロプスは深い緑の装甲を鮮血で染めながら決して手を抜く事無く殺戮を続け、警察が現れようと気にも止めずにプログラムの指示に従った…
警官達は応援を呼ぶのも忘れて眼前に迫る怪物を恐れ無我夢中に拳銃を乱射し、現実なのか夢なのか答えが見つからないまま血肉と化していった…
モニター越しに惨状を見つめていたデイトナは両の手で抱きかかえるように画面を掴み、まるで我が子の優秀さを喜ぶ親のように微笑みながら何度もうなづきながら、
「そう…そうだ…それでいい…」と呟いた…



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