エンブレム〜序章〜?―?

S・U  2009-01-11投稿
閲覧数[227] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「おっと、あの瞬間から考えれば今も十分近いうちだぞ?」
…うわ、それは言い訳聞かねえや。
「誰が来たのー?」
パタパタとダイニングから麻衣がやって来た。
「はろ、宮野妹」
片手を挙げ先生はそう挨拶した。
あれ、っと麻衣も一瞬驚いたようだがすぐに表情を崩し。
「こんばんわ、先生」
と挨拶を返した。
「どうしたんですか?」
「ああ、飯もらいに来た」
「ご飯ですか?」
「そ、大丈夫、宮野妹からは一切取らないから。オレは」
ガシッと頭を掴まれた。
「こいつの分を少し貰えれば良いから」
そう言って先生は笑った。
「…」
…俺の周りの大人ってどうしてこんなのばっかりなのだろう。
「あはは、大丈夫ですよ先生。今日は三人分にしては作りすぎちゃったくらい作っちゃったので」
余裕で先生の分もあります、とニコリと笑いながら言った。
「ほう、そりゃラッキーだな。どうした今日は何かの記念日か?」
俺と同じ質問を先生はした。
「ふふ、そうですよー。今日はかなちゃん名前決定デーなのですよ」
笑顔のまま麻衣は言った。
「かなちゃん?」
「ほら、今日預けたあの子ですよ」
誰だか分かっていない先生に俺はそう教えた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 S・U 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ