エンブレム〜序章〜?―?

S・U  2009-01-11投稿
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「…ああ、あの子か。成程それは記念的な…。待て、名前決定記念日?何だ、あの子名前無いのか?」
「…あ」
しまった、痛いとこ突かれてしまった。
えと、どうしよう、何て答えれば良いんだ?
「…ま、大して気にすることじゃないよな。それより飯だ、飯食いたいぜ」
どう答えるか迷っている俺を見て先生はすぐに話を変えた。
やはり、この人は察しがいい人だ。
「よし、じゃ上がらせてもらうぞ」
と言って先生は靴を脱ぐ動作をする。
「はい、どうぞどうぞ」
麻衣がそう言って先生を案内する。
俺も、その後に続いた。


「いや、旨かったよ。宮野妹は料理が得意なんだな。見直したぜ」
爪楊枝で歯を擽りながら先生は感想をもらした。
「えへへ、そうですかぁ。ありがとうございます」
恥ずかしそうに頬を掻いた後麻衣は照れたようにそう言った。
「ああ、ホントに旨かった。こんな美味しい料理を堪能できたのも全部あなたのお陰だよ」
ありがとな奏さん、と言って先生は奏に笑みを向けた。
「…いえ」
若干目を伏せ奏はそう答えた。
やっぱまだ人見知りはあるみたいだな。
「宮野も羨ましいな。こんな料理上手な妹を持って」



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