エンブレム〜序章〜?―?

S・U  2009-01-11投稿
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その奏の態度を全く気にした風もなく先生はもう一度奏に笑みを浮かべた後先生は俺に話を振ってきた。
「何言ってんですか。先生の奥さんだってずっと料理上手じゃないですか」
「まあな、そこの部分は否定はせん」
そう言って快活に笑った後先生は水を飲んだ。
「かなちゃん、どうだった?何か嫌いなものあった?」
「…いえ、大丈夫です。…全部美味しかったです」
その言葉を聞いた瞬間麻衣は溢れんばかりの笑顔を浮かべて喜んだ。
「わあ、良かったぁーっ!もしかなちゃんの嫌いなものがあったらどうしようって内心冷や冷やしてたんだよっ!」
ホントによかったー、と言って麻衣は再び笑顔になった。
「仲良き事は美しきかな、だな。さて、じゃオレは帰るとするかな」
先生はそう言って席を立った。
「あ、見送りますよ先生」
そう言って俺も席を立った。
「おお、そうか悪いな」
「あ、私も」
「…私も」
「おいおい何だよ、オレはドコゾのお偉いさんかよ」
次々と席を立った俺達を見て先生は困ったように笑って言った。


「じゃあな、ごちそうさん」
玄関で靴を履いた後先生はそう言って手を挙げた。

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