next大樹
ボンの手を離してしまった大樹は立ち尽くし、石像の言葉に耳を貸した
石像『結局最後は、自分の為に人を裏切ったんだろう?』
大樹は力無く少し歩き、屋敷を囲む、壊れた鉄策を見つけ手に持った・・・・
大樹『ボンをボンを何処にやったんだ!』
石像は言う
石像『お前が自分でこの噴水にある地獄の入り口に尽き落としたではないか!』
大樹『ダマレ・・・・』
石像『話せと言ったと思えば黙れと言う。それが人間だ!!』
大樹『ボンを何処にやったかだけ答えやがれ!!!クソ石像が!』
大樹は手に持った鉄策で、石像をぶち壊し、周辺を探し始めた
大樹『ボン!!ボン!!何処に行ったんだボン!!』
大樹は地獄の入り口の噴水の水にも決死の思いで首を突っ込んだが、既にただの噴水の溜水になっており、ボンの姿どころか、青緑の化け物すら見えない!
ふと後ろの方で何かが倒れる音がしたので、見てみると、その音は、睡眠薬を食った大男が倒れる音だった!
大樹は景奈とマークンを見つけ、その後を追い屋敷に入った!!
大樹『景奈!!!!!!』
大樹の目に飛び込んだ光景は、三つ目の女の化け物から必死にマークンを守ろうとする景奈の姿だった!
マークン『まただいちゃんだぁ』
景奈『クッ何を信じればいいの?』
大樹『景奈!!わりぃ!!もしも札を使ってなかったら、今すぐ!今すぐに使いてぇんだ!俺に渡してくれ』
マークンは慌てて景奈に言った
マークン『だだだだダメだよ景奈ちゃんまた三つ目かもよボン君もまた居ないし』
景奈『うん解ってる!だいちゃんボンは?ボンはどうしたの?』
大樹『本当に゛゛本当にすまない゛゛俺が気付いたらボンがボンじゃ無かったんだよ゛゛゛』
三つ目『ケッケケまた騙されてるかな?女、早く札を大樹に渡せ』
三つ目の女は笑いこちらを見ていた
マークン『妖怪がだいちゃんに札渡せって言ってるよぅ絶対だいちゃんじゃないよ』
大樹『景奈信じてくれ!!早くしなければ!早くしなければボンが!ボンが!』