ブランコ

ニコル  2009-01-12投稿
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気がつくと僕は公園のブランコを揺らしていた


「もっと高く、もっと高く」
僕を取り囲む傍観者たちは口々にそう言う

僕は言われるがままにブランコをこいだ

「もっと高く、もっと高く」
彼らの声と共にブランコは少しずつ大きく揺れ始める

「もっと高く、もっと高く」
次第に景色が僕のまわりをぐるぐると回りだした

これまで見ていた景色が全く違って見えた

「もっと高く、もっと高く」
ちょうどブランコが頂上に達したとき
そこには逆さまの世界が広がっていた




僕は本当の世界を見た


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