ここのところずっと気分が悪い。
風邪かなぁと様子を見ていたけどひどくなる一方だった
そういえば生理がきていない
いつも不順だったから対して気にとめていなかったけど、2ヶ月きていないのはおかしすぎる
「妊娠した」
そう思いついた瞬間から焦った気持ちは止まらなかった
『どうしよう。』
誰にも言えない
仕事を休んでいた私は産婦人科を探した。
近所じゃなくて、なるべく離れた所。
電車の揺れすらも私の気分を悪くさせた
日暮里駅に降りて、ついたところはさびれた地味な病院だった
目立ちたくないからちょうどよかった
名前を呼ばれ検査をされた。
『おめでとうございます。ご妊娠です』
子供は大好きだし、ほしかった
でも今じゃないと思った
医者からそう言われた時には涙がでた
産めないと思った
帰りの電車で私は人の目を気にせず泣いた
仕事も始めたばかりだ
一哉だってやりたいことがあるしまだ学生だ。
「できちゃった結婚なんてやめてよね」っていう頭の固い母親には言えるはずがない
何もなかったことにしてしまおうと思った
私は残酷だ