エンブレム〜序章〜?―?

S・U  2009-01-12投稿
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「いえいえ、こちらこそ何のお構いも出来ずに」
俺は社交事例のつもりでそんな事を言った。
すると先生は軽く笑った後、「確かにお前は何もしてないな」と言った。
…そうですけど、そうハッキリ言われるとなぁ…。
「じゃあ先生さよならー」
「…さよなら」
麻衣が笑顔でそう言い、続いて奏もそう言った。
――どうやらこいつの人見知りは三十分で解消されるらしい。
「はは、ああ、じゃまた明日――お?」
先生がそう言ってドアを開けようとしたとき再びドアを叩く音が聞こえてきた。
「誰か来たみたいだな」
と言って先生が俺を見る。
ドアを開けて良いか確認してるらしい。
「あ、はい大丈夫です」
開けて良いですよ、と言うと先生は「オーケー」と頷きドアノブに手を掛けた。
「はいはい、どちら様ですか」
まるでここの住人かのように先生はそう言いながら扉を空け――。
――カチャリ。
――ドスッ。
何かを貫いたかのような嫌な音が周りに響いた。

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