始まり
桜が舞う季節。
あたしは
晴れて高校生になった。
制服だって
自分で選んだし
自分にあった
高校にしたから
別に文句や不満など
あるわけない。
「奈緒ー!!」
「おはよう!美梨」
「おはよー☆元気だったぁ??」
「もちろん♪」
宮平奈緒。(15)
これから毎日が
楽しみだ。
歩原美梨は
あたしの中学からの友達。
すっごく優しくて
すっごく明るい。
何回も元気づけられて
めちゃめちゃ
感謝している。
「クラス表、見に行こうよ♪」
「うん☆」
ドンッ
人混みの中で
誰かと肩がぶつかった。
「あっごめん!!」
「あ、大丈夫だよ☆」
茶髪で、見た目
不良っぽい。
「あの…名前、教えてくんない?」
「宮平奈緒…です」
「俺、吉岡弘樹☆」
「よろしくねっ!!」
「ひーろーき!!早くしろよ!!」
「わかった!!じゃ、またね」
少年のように笑う
あなたに初めて
会ったこと。
赤い糸じゃないけど
運命なら…
信じてもいい??