「おーい、誰だ、今日の日直は!?」
ぎくっ
ヤバい‥。
「あ、はい、あたしです。」
「何やってんだ!
早くこのプリントを生徒分、印刷室で印刷してこい!!」
うるさいなぁ…。
そんなデカい声ださなくても、聞こえるし…。
「はぁい。」
そう言ってプリントを手にとって、3階の教室から、1階の印刷室まで、少し小走りしながら、降りていった。
「うわ…。」
1階の廊下には、誰一人としていなかった。
すぐに印刷室に行って、プリントを印刷したけど、結構、重い。
「最悪だ。」
ボソッとつぶやいたけど、何も、どうにもならない。
すると、あたしと同じ2年の玄関の方から、物音が聞こえた。
誰か、いる?
すると、一人の男子が出てきた。
やった。
「ねぇ、このプリント、運ぶの手伝ってよ!」
…。
なに、この間。
「いいよ。貸して」
そう言って、あたしが持っていたプリントを半分、持ってくれた。
「ありがと…。」
その彼は、あたしと一緒に3階の教室まて、プリントを運んでくれた。
「じゃ。」
そう言って、彼はあたしとは違ったクラスに入っていった。
D組。
「サワキ、コウ‥?」