シュウは立ち上がり男のほうに近づいた。
肩に手をおき、
「名前は、なんと言う?」
そうすると男は
「普通、名前を聞くときは自分から
名乗るものじゃあないかな?」
「悪かった。俺はシュウ。あんたは?」
「俺の名前は、ペイル。」
(ペイル・・・どこかで聞いた名だ。)
「ペイル、あんたと会うのが今日初めての
気がしないんだが。」
ペイルは黙った。
(何故ここで黙る?やはり会った事があったのか?)
「うーん・・・どこを思い出してもシュウ、
あんたと会った記憶はないよ。
俺は記憶力はある方なんだ。」
「そうか。人違いか。」
しばらく、話をしようと思ったが
この後すぐに出て行ってしまった。
ペイルとはまた違うところで合えそうな気がする。
そんなことを考えると、眠くなってきた。
少し寝よう。
そう思った。