伝わるとゆうこと?

むーんらいと。  2009-01-13投稿
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キーンコーンカーンコーン・・・
「はい、席つく〜!」
いつもの光景だ。

出席確認が終わり、
授業が始まる。

[でも、今日はなにかが
違った・・・。誰かの目線を感じるのだ。

そう、藤川だった。
彼女は昨日のことで
山本ゆうのことを
気にし始めたのだろう]

僕は藤川の方に目線を
感じ、そっちを見ると
藤川がうつむいている。
(ん?どうしたんだ)

放課後、僕は藤川に
聞いてみた。

「藤川っ!!」
「あっ・・・なに?」
「お前、なんか変だぞ」
「え、あたしが?」
「前と人が変わったって ゆうかさ・・・」
「そっか・・・」
「そうだよ(笑)」
「ちょっと今日一緒に
帰んない?」
「ごめん!俺、まいを
待たせてんだよね」
「そうだよね・・・
あたしこそごめん」
「じゃあな」
「うん。また」

校門に行くと、まいが
待っていた。

「遅いよー、もう!」
「ごめん!」
「行こう?」
「うん」

ゆうとまいが仲良く
してるところを藤川は
教室の前の窓からもの欲しそうに見ていた。

[藤川がチャラい性格に なってしまったのも、 理由があった。両親が
幼い頃に離婚し、複雑な 環境にあった。毎日が
辛くて苦しくて、真面目 でいるのが馬鹿らしく
思えたのだろう。でも、 彼女はいま恋をしている 。それも、純粋な恋。
彼女に訪れる結末は
いったい!!?]

次の日の朝、僕は藤川に 屋上へ呼び出された。

「なに?話って」
「あのさ・・・おととい
助けてくれたじゃん? あの時、ホント嬉しかったんだよね。あたしの友達はみんな見て見ぬふりだし。だから、あたしには山本・・・いや、ゆうが天使に見えたんだ。ゆうなら、あたしを変えてくれるんじゃないかって。そう思った」
「辛いときがあったらさ、苦しいときがあったら・・・何でも相談しろよ」
「ゆう・・・」
「俺たち、友達だろ?」 「ああ・・・うん」

[藤川はゆうに好意を
持っているとこを話すことはできなかった]

二人で、教室に戻ると、
「遅いわよ。どこ行って たの?」
「いえ、ちょっと」

まいが藤川を睨んでいる。

僕が席に着くと、
まいが怒った表情で
僕を見てきた。

「なんだよ?」
「どこ行ってたの?」
「藤川の相談に乗ってただけだ、気にするな」



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