「どうしたの?」
俯いている私を心配そうに聞いて来た
「……私……」
私は…迷っていた…
この気持ちは…彼みたいに…
真っ直ぐな気持ちなのか…分からなかったから…
…だから…
伝えるべきなのか…
…分からなかった…
私が迷っていると…
「…無理して言わなくて良いからな…」
「…えっ…」
そう言った彼の顔を見た…
「ずっと見てたから…分かるんだよ…」
彼が苦笑しながら言った…
私は…この人を…悲しましている…
そう思っただけで…とても胸が苦しくなった…
その理由は…もう分かっていた…
「寒くなって来たから…少し急ごっか…」
そう言って…彼は歩くのを速めた…
「待って…!」
私は彼に抱き付いた…