あの日の僕は何処へ行ったのだろう。
あの日で僕は変わってしまったのだ。
あの日で僕は違うもう一人になった。
あの日で僕は心なくなってしまった。
あの日で僕はもう………。
『ぎぃやぁぁあぁぁぁあ…………ぐぇく…』
星が瞬く夜の空。暗い夜道で醜い叫び声が響く…
『アナタは何を求めていたのかな?私には解らない』
虚空の夜闇から暗い奈落の底から響く魅惑のうた声。
『私はアナタを知ろうとは思わない。でも知りたいの』
誘惑の調べは何もない月の陰へと消えていくのだ。
あたかも何も無かったのように……。
月は知らぬのかこの世に起こる不運な物語。
ああ!!……この世に起こる不運な物語――----。
あなたその目で特と見よ。