秀にはもぅ、会わないつもりだった。
どうせもぅ、会う事も無いと思ってたし・・・
時間が全てを癒してくれるから、今はただ待つしか無いって、そう思ってた。
だけどね・・・
神様はまだ、私に手を差し伸べてはくれなかったんだ。
こんなに・・・
こんなにも苦しんでいるのに、それでもまだ、私を解放してくれない。
落ちる所まで落ちたはずだったのに・・・
もぅ、悲劇は終わりだと思ってたのに・・・
世の中は、そんなに甘くは無かった。
二度目の偶然が重なり、秀に会ってしまった・・・。
そんな事あるはず無いのに・・・
こんな悲しい偶然なんて、嬉しくないよ・・・(涙)
こんな病み上がり状態で、心も身体も弱っている時に・・・何で?
心が張り裂けそうなくらい、痛かった・・・。
久しぶりに見る秀は・・・何も無かったかの様に、相変わらず元気そう。
私は・・・
秀の顔もまともに見られなかった・・・。
秀は・・・
私が近くに居ても、他の女の子と二人で楽しそうに話していた。
聴きたくないのに、自然と耳に入って来る二人の笑い声・・・。
秀・・・
貴方にとって私は、どうでもいい存在だったの?
今、秀の目にうつっているのは・・・私じゃ無くて、その子なんだね・・・。
もう・・・限界だよ・・・。
声が出せないほど・・・
涙が・・・止まらなかった。
泣いても、泣いても、また涙が溢れてくるの・・・
もう・・・どうしていいのか分からないよ・・・
助けて・・・秀・・・。