病院に行けば8

翡翠練磨  2009-01-14投稿
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『そう、すべては2年前』奈々ちゃんがそう言ったところでガタンと屋上の扉がひらいた。『奈々香〜。また、あのヤブ医者が自宅療養しろってさ・・・って奈々香!お前、森ノ宮に何話そうとしてた?』『えっと、昔の亮ちゃんの事を』『喋るな!』間髪いれずに亮一君は言った。『え?だって由美さんにも知ってもらったほうが。』『知る必要はない。僕の過去を森ノ宮が知った所で何になる。』『それは』と奈々ちゃんが言葉に詰まる。だから私は弁明した。『違うよ。亮一君。私が奈々ちゃんに無理言って聞こうとしたんだよ。だから、奈々ちゃんは悪くないよ。』『では、森ノ宮に釘を刺すとしよう、僕の過去をこれ以上詮索するな。わかったな。』『わかった。』『奈々香もだ、これ以上森ノ宮にいらん事を言うな。わかったな。』『わかったわ。』『じゃ、この話し終了、本題に入るぞ。僕は明日からまた自宅療養になる。だから、プリントを持って来る場合は悪いけど家まで届けてくれ。』『わかったわ。』『それから森ノ宮、』『ん?』『さっき先生が探してたぞ。』『え!まじ?じゃぁ行かなきゃ。さらば』・・・・
『え!まじ?じゃぁ行かなきゃ。さらば』そう言って森ノ宮は病人とは思えない速度で走って行った。『亮ちゃん、さっきはごめんなさい。』『言ったろ、あの話しは終了って、それに、そろそろ僕自身前に進まなきゃいけないしね。』『そういえば学校にはこれるの?』『ああ、自宅療養2日目で異常が無ければ行っていいらしい。』『じゃぁ、私迎えに行くね。』『何故?』『何故って一人じゃつまらないでしょ。』『奈々香お前さ、近頃森ノ宮に毒されてないか?』『ええ!そう?私はわからないけど』こうしてまた一日が終わる。そんな人生も悪くない。・・・・
『君はもう退院していいよ。お腹痛いの直ったでしょ。』『え?本当ですか?』私達の回りの環境も変わっていく。だから、人生観は色々なのである。

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