日常茶飯事? 〜15〜

梨希  2006-07-01投稿
閲覧数[654] 良い投票[0] 悪い投票[0]


「またやらかしたな、アン。」

「アン?これの名前?」

私は鼻ベチャの可愛いとは思えない犬を指差した。

「指差すな。これって言うな。まぁそうやけど?」

「フーン。」

「可愛いやろ。」

「・・・微妙。」

翔ちゃんが自慢げに見上げてくるが、
何とも思わない。
逆に可哀想にも思えてくる・・・。

「種類は?」

「フレンどブルドック。」

「フレンチブルドック。」

「あれ?翔ちゃん間違えた?ドーンマイ!」

お兄ちゃんがナイスガイポーズをして、歯を煌(きらめ)かせる。
なのに翔ちゃんの反抗的な態度。
ナイスフォローなのにねぇ。(そうか?

「うっせぇ!!!!フレンチブルドックって言った!!」

「あーはいはい。・・で。長くなったけど何か用で御座いますか?」

「この近くで殺人事件があったらしい。」

「What!?」(何!?)

えっ!?お兄ちゃんって英語知ってるの!?
マ・・マジで・・・?
私ほんとビックリした・・・。
あー、スイマセン。取り乱してしまいました。
続きをどうぞ。

「殺人事件って…ドラマか何か?」

「ハゥ!?」

うっわ・・分かりやすっ。

「い、いやドラマじゃない。ドラマじゃない!
だから、殺人事件があって、暗号があんだけど、
オレはもう解いちまった、から、お前等、にも、やって、もらう。」

「翔ちゃん息継ぎ多い。」

「妊娠か!?」

「お兄ちゃん。妊娠は『ヒィ、ヒィ、フゥ』だよ。」

「あっ、そっかァ!!」

ノってみましたー。ピース。(^_^)v
私って、変な生き物。
まあお兄ちゃん納得してくれたし、いいや。

その時、翔ちゃんの家のドアと、嵐山家のドアが、
同時に勢いよく開いたのだった。

バタン!!×2

〜続〜



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 梨希 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ