エリザベスドール・THE・FINAL?

ぐうりんぼ  2009-01-15投稿
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 北の魔界では、ほんの小さな背丈ぐらいしかない。

 能力も小さいし、声も子供みたいな片言の喋り口調でしか出せない。

「ルークト、ケッコンデキル。ウレシイ。
 ルークト、ケッコンデキル。ウレシイ!
 ウレシイ!」

 とまあ…

 足をバタバタさせながらエリザベスは、幼子みたいに1人でハシャぐハシャぐ。

「エリザベスハ、ダーヤンサマニ、ヨク、カワイガラレテイルカラ、スバラシイ、シキガ、ユルサレルワ」

「エリザベスガ、ウラヤマシイ」

「ホント、ウラヤマシイ」

 キャロラインもローズマリーも羨望の眼差しでエリザベスを見つめる。

 エリザベス、優越感に浸りながら言った。

「ワタシハ、トクベツ。 ダカラ、ケッコンシキハ、セイダイ。
 ミンナ、イワウ」

 窓の方見ながら妄想に浸り始めるエリザベス。

 彼女の目には…


 タキシード姿のルークと、純白のウエディングドレス姿の自分。

 ダーヤンを始め大勢の仲間(勿論、人形たち)から盛大に祝福される光景が思い浮かぶ。

 お互い見つめ合うルークとエリザベス。

「エリザベス、僕は君の…」

「ルークハ、ワタシダケノ、フィアンセ。
 ズットズット、ワタシダケノ、モノ」

 とまあ…

 エリザベスはルークとの結婚の事で、頭が一杯になっている。

 エリザベスは又、足をバタバタさせながらハシャぎ始めた。

「ルークト、ケッコンシキ。ウレシイ!
 ウレシイ! ウレシイ! ウレシイ!」

 とまあ、うるさい事。

 ローズマリーは思わず、エリザベスを足蹴り。

「ウルサイ!!」

「ウ、ウワーン!」

 泣き出したエリザベス。

 北の魔界の…

 人形のお城での、ルークとの結婚式…

 ところが実際は…

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