時代を越えた自衛隊2

山本五十六  2009-01-16投稿
閲覧数[632] 良い投票[0] 悪い投票[0]

1800になり横須賀基地は報道陣であふれていた。「これから海上自衛隊が朝鮮に向け出港します。このあと佐世保基地に行き、補給しそこで輸送艦と合流し朝鮮に向かうそうです。…」
「抜錨!!」
「今どこにいるんだ?」と艦長が聞いてきた。花咲が「ただ今、静岡県沖合120kmを32knで佐世保に向かっています」
「ありがとう」
そう言い樫村はおもむろに時計を見た。「11:00か。」
「どうかしましたか?」樫村が意味深そうに言ったので花咲は気になった。
「いやな、今日俺の55回目の誕生日だったんだよ。来年俺は定年だ。だからこれが終わったら、艦長のイスを降りようと思ってな。自衛隊に入隊してもう30年以上。自分では誇りのある仕事だったよ、しかし、最後の仕事が戦争に駆り出されるなんて思わなかった。自衛隊は人の為に働く事に意味があるんだよ、自衛隊は戦争には首を突っ込んだら行けないんだよ。」
「おめでとうございます。自分もそのために自衛隊に入ったような気がします。艦長が仰った事は正しいと自分は思います。」
「君みたいな優秀な部下と同じ艦で良かったよ。」
「私も艦長みたいな優秀な上官の下で良かったです。」
「明日の為にも今日はもう就職だな。当直の者も来た事だし。」
「いえ、私は当直なのでここにいます。それではおやすみなさい。」と言い、敬礼をした。樫村もそれに応え敬礼をした。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 山本五十六 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ