熱狂的早食い競争の観客が、よそ見をした時であった・・・
観客『こっ国王軍だ!!わざわざ何しに来たんだ』
『ラー』
『メン』
『定食』
『ホイサッホイサッ』
『ラー』
『メン』
『塩味』
『ホイサッホイサッ』
大樹『このかけ声はなんなんだ!しかも今回はゾロゾロきやがる・・・』
大樹達が見た光景は、黒の鎧に兜、腰には剣を持ち馬に乗った兵士達がかけ声を合わせていた
『全体止まれ』
『ラー』
『メン』
ザワザワザワザワ
観客『なんで国王軍がこんなに来るんだょ・・・・いつもの早食い競争じゃないのか?まっまさか!』
武装兵士達に守られながら、国王は姿を現した
観客『こっ国王が直々に』
『シッ!聞こえたら殺されるぞ・・・』
熱狂していた観客達は、国王に気づいた者から順に無口になり始めたではないか!
観客『しかし前よりもまた髪の毛伸びたよな・・・・ますます顔がみえねぇ・・・』
異様な空気は辺りに侵食し始めた!
当の早食い競争をしていた、ヨウ選手もピタリと動きが止まってしまった・・・
国王は遂に口を開いた
国王『どうだね?この国のラーメンの味は?』
国民は息を飲んだ
ヨウ『はぃ。結構なお味で・・・・』
国王『しかし、お前のその床に飛び散らしたスープはなんだ?』
ヨウ『ァァ・・・・もっ申し訳ありません』
裏方『困ります。いくら国王軍でも、伝統的な早食い大会の舞台に立たれては!!武器を持っては行けません!』
バギューーン!
銃を放ったのは・・・・そうコックだ
コック『国王軍に口答えとは、死んでも詫びられねぇな・・・・第一この国の下々は味覚がなさすぎるんだよ』
異変に気付いた大樹はマークンにすぐ舞台から降りるように言おうとしたのだか・・・・すでに・・・
すでに・・・武装兵にマークンとヨウ選手は囲まれた!
兵士『まずお前床のスープ綺麗に舐めろや一滴残らずだ』
ヨウ選手は震えながら床に口をつけたが
兵士は更に塩酸を床に垂らした
兵士『塩味追加だ。』
ヨウ『ガァァァ口が口が焼ける』
兵士『あっ塩酸と塩じゃ、訳が違うか?まぁ一滴残らず飲み干せや!!』