「また何やってんのよ…あんたは!!」
僕はゆっくり鞄から目線を上げると、机の目の前に立って、怒った顔をしている女子をみた。
いかにも気が強いって言ってるドキツイ目線は、間違いなく僕を見ている。
「………何が?」
僕はそんな事を言われる意味がよくわからず聞いてみた。
彼女は今度は少しビックリした顔になる。しかし、直ぐに怒った顔を取り戻し、さっきとはうって変わって静かな声で言った。
「……あんた…また気付かなかったの?」
「…………(首を傾げる)」
はぁ〜。と彼女はため息をついた。
やっぱり意味がわからないので、彼女を無視してサッサと教室を出ようとした。
「あ!……ちょと、まって…よ!!……七草ッ!!」
それも無視して廊下にでる。