LOVE VOICE〜1〜

むーんらいと。  2009-01-18投稿
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僕はコンパに参加
していた。来たくは
なかったが、友達に
強引に誘われ仕方なく。

僕はずっと黙ったまま。 だが、あとの3人が
盛り上げていた。

「名前なんて言うの?」 僕の前に座っていた子が 聞いた。

「・・・・・望(のぞむ)です」「望くん、よろしく」
「あっ、はい・・・」
「望くん無口なんだね」 「・・・・・・」
「仕事は何してるの?」 「歌手・・・です・・・」
「えっ!ホントに?」

すると、他の男達が
「マジだぜ、こいつ歌手なんだ。ギャップだよなー」

全員が僕に注目した。

「歌ってよ!」
「聞きたいっ、歌って」
みんな、僕の歌声を
聞きたいようだ。

「歌ってやれよ」
「でも・・・」
「みんな聞きたいんだ」
「・・・・・わかった・・・」

その場が静まった。

いつも一緒にいたかった となりで笑ってたかった 季節はまた変わるのに
心だけ立ち止まったまま
あの名曲、PRINCESS PRINCESSのMだ。

女性陣は皆、うっとり
した顔をしている。

歌い終わったとき、
泣いている子もいた。

拍手喝采だった。

「すごい・・・感動!!
もう・・・やばい!!」
「ありがと・・・」
「どこで歌ってるの?」 「世界のいろんな国で、 歌ってる・・・」
「営業で?」
「はい・・ライブです・・」
「すごい・・・」
「いえ、たいしたことじゃ・・・」
「プロにならないの?」 「世界でいろんな人に僕の歌声を届けたいから」 「そうなんだ・・・」

アンコールアンコール・・・
みんなが期待している。
僕はもう一曲だけ
歌うことにした。
店員や他の客まで
集まっている。

僕は大きく深呼吸を
して・・・

I LOVE YOU
今だけは聞きたくないよ I LOVE YOU
逃れ逃れたどり着いた
この部屋・・・

尾崎豊のI LOVE YOUだ。 僕は店の中で人気者に
なっていた。

僕はみんなに頭を
下げた。それと同時に
拍手が沸いてきた。

その後、僕の前にいた
あいに誘われバーに
連れていかれた。

「さっき、ありがとね。 歌ってくれて。ホント、
感動したよ」
「あっ・・・うん」
「やっぱ、日本でプロとしてデビューして日本で 歌った方がいいと思うけどな・・・」
「うん・・・考えとくよ」

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