僕だけのベイビードール?

ソラ  2009-01-18投稿
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俺はなぜ教員の手を掴んでいるのだろうか…
「わ…私っ…この学校の生徒になるんです…ほらっ…!」
女の子は教員に学生証を押し出した。教員は驚きながら一歩後ろに下がり、舌打ちをして校舎の中に入っていった。すると女の子も頭を少し下げて校舎の中へと走っていった。
「…けーいたくーん…?」紘希が啓太の顔を覗き込む。啓太はどこかを見ている。
自分が望むのは平凡の毎日。なのになんであんな事をしたんだ…後で怒られるかも…みんなに引かれたかもしれない…
ブツブツ言ってる啓太の背中を紘希がバシッと叩いた。びっくりして啓太は前につまずく。
「かっけーなちくしょう!女の子助けちゃってヒーローじゃん!」
「別に…つか何で助けたのかわかんないし…」
「何でって…まさかあの子に惚れたからとか!?」
紘希が指差して言うと、啓太は顔を真っ赤にした。そして紘希を黙って叩き、校舎に向かった。
何で顔が暑いんだよ!図星じゃないのに。違う。惚れたんじゃない!
下駄箱に向かうと、正面にあの子がいた。そして、啓太におじぎをして行ってしまった。その姿に、なぜか胸が締め付けられてしまい、呆然とあの子のいた所を見ていた。平凡とは違う新しい毎日の予感。

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