ノーガードの懐にヘリウムの太い腕からのパンチを食らってダルは数m吹っ飛ばされた
メキって音ではなくボキッという音がハッキリと聞こえた。ダルは腹を押さえて蹲っている
(グッ……アバラが4本折れた)
ダルは脇を触って確かめた。だが吹っ飛ばされた先には下へ降りる階段がそばにあったが痛みで動けなかった
〜エド〜
エドはなす術もなくその場に倒れてた
「私は銃の世界では名が知れててね。体中に銃を仕込んでるのさ」
ウランは倒れたエドに向かって優越感に浸っていた
「しかし携帯とは……子供にしては良い考えだっ………死体に話しても無駄か」
セリフを途中で止めて立ち去ろうと背を向けた瞬間だった
「先月で二十歳だからもう子供じゃないよ」
なんとエドの声が耳元に聞こえた
「なっ!?」
ウランが振り返ると目の前にはエドの足があった!ウランの顔面に思いっきりエドの蹴りを食らった!!ウランは客席に肩をぶつけたのか呻いているが
「なっ何故腹に2発も食らって生きている?」
ウランが聞くとエドが上着を脱いだ。そこには何と防弾チョッキが仕込んであった!
「僕がAISの時に銃弾を食らって死にかけた事をは知ってるね?その日から用心の為いつも防弾チョッキを着てるんだよ。一種のトラウマってやつ?」
エドは表面笑っていたが
(安物だから衝撃が半端なかった………こりゃアバラが2本は折れてる)
痛みに耐えていた。そしてエドは落した銃を拾い、ウランに2発発砲して仕込んでいた銃を破壊した
「さっきの蹴りはM.Tを誘拐した分………そしてこれがM.Tを脅した分だ!!」
エドはそう言ってウランに近付くとおもいっくそ顔面を殴り付けた!!
白目を向けるウランを見たエドは
「M.Tの痛みを少しは思い知ったか!」
吐きセリフを吐いた。相当許せなかったのだろう。そのまま屋上へ向かった