SLOW LOVE(11)

フラン子  2009-01-19投稿
閲覧数[394] 良い投票[0] 悪い投票[0]

月原ユキと付き合い始めて1週間しか経っていないのにもう明日から春休みだ。

いつもなら春休み万歳!と喜ぶところだが、今回は休み期間に月原さんに会えるかどうか心配だ。


月原さんのクラスのホームルームが終わるのを廊下で待っていると、他のクラスのやつらにジロジロ見られる。

付き合い始めた次の日から俺はみんなのからかいの的になっている。

月原さんが俺のクラスの前の廊下を通るだけでクラスのやつらがハヤし立てた。
悪い気はしないけど、月原さんが迷惑がってないか心配だ。

そんなことを考えている間にホームルームが終わったみたいだ。

俺は教室のドアを開け、月原さんを探した。
月原さんはちょうど帰る準備をしてるところだった。
「月原さん。帰ろう!」

俺がそう言った瞬間クラスが少しザワついた。

「お前まだ名字で呼んでんのかよ」

前同じクラスだったヤツに耳打ちされた。俺は顔が赤くなっていくのを隠しながら「ほっとけ!」と言って月原さんを見た。

彼女は帰る準備が終わったらしくカバンを握って立っていた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 フラン子 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ