アニーは、見た目は可愛いのに、性格はクールですごく大人でサッパリしてる。
でも、冒険好きで無茶ばかりのアリスに振り回されたり、カイくんたちを嫌がりつつ、騒いだりするのは好きみたい。
ちなみに、アニーのほうき…リズは、おっとりしてる。
アリスは、容姿は美人で大人っぽいけど、子供。冒険好き、お祭り好き。
明るくって、誰にでも言いたいこと言うし、すぐに打ち解けてしまう。ちょっと、尊敬する。
ほうきのミミは、アリスみたいなかんじ。
私とアリスはときどき、２人して無茶なこと言って、それを止めたり、いろんなことしてくれるのが、アニー。
それで、話はさっきに戻る。
毎度ながら、理解不能なアリスの行動と言葉に呆れつつ、質問を続ける。
「どうやって？」
「てきとうに人押しのけて」
はーっ、とアニーがため息をついて、アリスに言った。
「押しのけて…って、迷惑だからやめなさい。…ま、あーやって止まってるほうも悪いけど」
さっき押しのけてたアニーが言うことでもないけど、まぁ、そんな風にお母さんみたいに忠告する。
でも、当のアリスは全然気にしていない。
「はいはい！で、ね！早く行こうよ！いろいろ楽しみ！」
人がたくさんいる紙の前から少し遠い、２組の教室へと向かった。
教室は、誰もいなかった。
「誰もいないなんて…みんな、あのでっかい紙の前でなにしてんのよ？」
誰に言うともなく私がつぶやくと、アニーが、
「きっと小学校時代の同級生とかと会って、立ち話でもしてるんでしょ。それか、自分のクラスに誰がいるか確かめてる。まぁ、もうチャイム鳴るし、そのうち来るわよ、みんな」
その言葉と同時に、男の子たちが３人入ってきた。
カイと、リーブと、いまだに名前がわかんない男の子。
カイがよっ、と手を挙げて、３人で固まっててきとうに席に着いた。
その後、チャイム前には数人しか来なくて、チャイムが鳴ると、慌てた人が教室になだれ込んだ。
そして、先生も生徒の波とともに教室へ入ってきた。
女の人。
「じゃ、適当に席に着いてください」
ざわざわした中でも、先生の声はよく通った。
みんなが席に着くのをみてから、先生は自己紹介やらなんやらを始めた。
私は先生の話なんか、耳に入らなかった。
これから、魔法を習うことができると考えると、楽しみでしかたなかった。
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