メーデー

たはら  2009-01-19投稿
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ただ好きで側にいたかった。


あの人の視線の先にいられなくても
1番近くで同じ様に立っていたくて。
ただあの人に
あたしという存在を認めていてほしくて。

いつだって辛いことばかりだ。
見放される恐怖にずっと怯えてもいた。
あの頃のあたしは何度諦めようって考えたっけ。

だけどそれでも
離れてしまうことのほうが何十倍も辛いことだって
分かってもいたから


ばかなあたしは
唯一の宝物のように
その手を、握りしめていた。



先輩は兄が好きであたしは先輩が好き。
先輩は妹のあたしを利用して誰よりも兄の側にいるんだ。



… メーデー !!!

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