罪悪感 3

ユキ  2006-07-02投稿
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【愛は別の男性に想いを寄せられていたが見むきもしない…。】

『すみません…上がりました…』

『二時間のオーバーだけど お疲れ様でした。』

今しがた原稿を終えたのは 青年小説家 新条達也。22歳…。

『あー疲れたぁ…どうです佐山さん 一杯。』

『あなた寝不足でしょう?寝なさい。』

『相変わらず冷たいなぁ佐山さーん……一杯くらい付き合ってくださいょー』

そう言いながら達也は冷蔵庫からビールを取り出した。

《ビール…私にはカクテルの方が似合ってるゎ…》

『ささっ!!どーぞ♪』

『ごめんなさい。私ビールは飲めないの』

言いながら翠は立ち まってくださいよ と言う達也の言葉に耳を傾けず家を後にした…。

『佐山さん……』

《私ったら…不倫してるよりもああいう若い子と付き合った方がいいのに…》

帰り道。辺りはもう暗かった…。
《……あら?》

翠の視線の先には高校の同級生のカップルがいた。

《あの二人…まだ続いてたのね…》

二人の指にはリングが見えた…。

《結婚…か…良い物なのかしら…》

気持ちなんていつかは変わるものなのよ…。



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