僕だけのベイビードール

ソラ  2009-01-20投稿
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宇佐美華癒。あの子の名前はすぐにわかった。同じクラスだったから。啓太は自分の席に座ってる間、ずっと華癒を見つめていた。
華癒を見ていると変な感じがする。胸が締め付けられるみたいな。
こんな気持ちになるのは初めてだった。いつも女子のことなんてどうでもよかったから。
「ぃた…浅田啓太!」
「うぇっ…はっはぃぃ!!」いきなり名前を呼ばれて椅子から落ちそうになった。どうやら出席確認をしていた様子。
「初っぱなからなんなんだ。罰として明日朝早くきて教室掃除しろ!」
なんて天罰…。

次の日、啓太は7時50分に学校に来て掃除をしていた。昨日は華癒の事を考えっぱなしであまり寝れなかった。これも初めて。高校生になってから、華癒に会ってから初めての事がありすぎる。華癒に会ってしまったから…すると、教室のドアが開いた。入ってきたのは華癒だった。
「宇佐美…さん?」
嬉しかった。一番始めに会ったのが華癒で。
「あの…昨日はありがとう。よく間違われるんだ。」華癒はそう言うと、掃除用具入れからほうきを取り出した。そして少し笑いながら言った。
「2人でやった方が早く終わるよ。」
華癒の微笑が啓太を虜にした。
恋に堕ちる音がした。

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