海はとてもにぎわっていた。久しぶりの海だ。海の水はとても冷たかった。
『すごく冷たいね』
真澄が僕に言ってきた。今日はよく話してくるな、と思った。それにしても真澄の水着姿は刺激的だ。
それから僕らは日光浴をしたり浜辺でビーチボールで遊んだりした。椎名は体力がないみたいで走るとすぐにバテた。そしていつの間にか夕方になっていた。時間がたつのが早いな、と思った。
帰る準備をしていると椎名がいないことに気づいた。
『翔太君ちょっといい?』
真澄が言ってきた。
『どうしたの?』
自然と話すことができた。
『あ、あのね…………………ヤッパリいい』
気になる。
『早くしないと電車に遅れるぞ〜』
椎名が言った。
『急がないと』
真澄が僕に言った。本当によく話す。キャラチェンジしたのかな、とくだらないことを考えてしまったが、前より親しみがわいた。