涼はまた頭を下げた。 「いつしか、涼君が遠い存在の人になるような気がして」上田の率直な感想だった。いつしか嵐田涼は、この音楽業界で全国にその名を覇すだろう。 それほど涼の歌には人を魅了するものが確かにあった。 「僕は変わりませんよ。上田さんには本当に感謝してますし」涼も率直に言った。 そんな涼の歌にもこういう真っ直ぐな気持ちが表れてる。その真っ直ぐな歌に聞く人は心を掴まれるのだろう。
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