「みんなは?」涼が聞いた。 「いつもの場所で、お前が来るのをいまか、いまかと待ってるよ」 涼がライブをやると駅近くの居酒屋で打ち上げをするのが、いつしか恒例となっていた。 「じゃあ、急ごう」 その時である。二人の前に高校生ぐらいの少女が表れ声をかけてきた。 「あの、嵐田さん。いつもライブ観に来てます。今日も本当によかったです。よかったら、これ受け取って貰えますか」 少女は手に持っていた花束を涼に差し出した。
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