ゴールデンウィークが開け、学校の授業再開。
5月下旬には隼人の苦手なアノ期間がやって来る。
昼休み、隼人が野球本を下敷きにして机に伏せて爆睡していると青山がやってきた。
青山「よーよー東海優勝ピッチャーさんよ〜」
隼人は起きない。
青山が背中をポンポンとたたく。
隼人はまだ起きない。
「ワッ!!!」
青山が隼人の耳元で大声を出すと隼人はようやく目を覚ました。
隼人「ん?あっはわわぁ」
青山「爆睡中のとこわりーな」
隼人「あっあー青山君?」
青山「名前、黒沢だっけ?自分、東海優勝して全中行ったんだろ?」
隼人「なんで知っとん?ハワァワァ、うーん、あん時は準々決勝で負けた… ウソだろ、負けたのかよって感じ。」
青山「なんでこんなショボイ高校来たんだ?」
隼人「そりゃー話しゃー長くなるよ。つうか今8人しかいねーから試合できねんだよ。入部してくれんのか?」
青山「まぁ一応… じゃ試合ある時呼んでくれ」
隼人「なんだよ、それ。練習来いよ〜。あっ今度俺、ピッチカバーやり替えに行くから一緒に道具とか見に行かないか?」
青山「わかった」
隼人はアクビを交えながら寝ぼけた顔で青山との話を終えると、再び爆睡モードに入った。