ねこ

かれかの  2009-01-20投稿
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私には忘れられない大切なネコがいる。
今はもう会えないけれど…きっと幸せになってる事だろう。

幼い頃から感情を表に出せなかった私の気が許せる相手は飼い猫だけだった。
辛かったりすると夜に自分の部屋でこっそり泣いていた。
そんな時には必ず近くに居て、何をするワケでもなく私の膝の上に乗っかり私を見つめていた。
頭を撫でると嬉しそうな顔をして私の膝で寝た。
そんな貴方を見ていると気持ちが落ち着き、スゥーっと楽な気持ちになった。
貴方に何度助けられたか分からないくらい…助けられた。
そんなある日。
階段の上から貴方が落ちた…。
病院に急いで連れていった。

骨が外れただけだったが、もう年で後がないと聞いた。

それから5年。
貴方は弱りながらも頑張って私の近くに居てくれたね。
私が結婚して実家から出るまで貴方は居てくれた。

…しばらくして母から実家に泊まるように言われた。貴方の調子が悪化したから。
ごめん…苦しそうな貴方を見守る事しか出来なくて。
…そして…その時が来た。呼吸が止まり、静かに眠りについた。
まるで生きていて普通に眠っているように…。

信じられなかった。
今にも目を開きそうな…。けれど貴方は冷たくなった…。

これが貴方との思い出…。私を幸せにしてくれた貴方への感謝の気持ち。
本当にありがとう。
もう会えないけど…幸せな思い出はたくさんあるから。
貴方が居なくても大丈夫だから。
ゆっくり眠ってください。

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