翌日、朝一番に新聞を広げた。
「あれ?」
「何も載ってない……」
「ほんとだ…。」
「え?」
椅子を鳴らして、振り向いた。
そこには、目を見開いている妹が居た。
「チカ……?」
「……お兄ちゃん…。」
噴き出した涙を、押さえることなく、僕の肩に頬を当てる。
「どうした?」
「………お兄ちゃん」
「ん?」
「………死んで。」
「………え?」
つづく