僕の生まれた町を、君はまだ知らない。
少年時代を過ごしたこの町を、君はまだ知らない。
ブランコしかない小さな公園、
学校の木造校舎、
神社の大きな桑の木、
あの頃と同じ景色を、君はまだ知らない。
幼なじみの友ちゃん、
靴屋のカッチャン、
本屋の邦ちゃん、
タイル屋の恭ちゃん、
初恋相手の千絵ちゃん、
みんな元気にしてるかな?
君に見せたい景色、
君に会わせたい人、
僕の想い出を君に伝えたい。
だから、
今度の休みに一緒に帰ろう。
君もこの町をきっと好きになるから。
僕が好きになった君だから。