私は先生の姿が見えなくなったのを確認してから貴方に声をかけた。
ホッとした表情で姿を表した貴方は私を見て子供みたいな笑顔で「サンキューな。」って。
ドキッ…?
私の心臓が跳ねた。
何でなのか分からなかったけど、何だか体が暑くなった。
貴方は私と同じクラス。
明るくて、どこに居ても分かるくらい。
私とは180度違う人。
そんな貴方がこんな所にいる。本当に変な感じ。
「なぁ、お前いつもここで面倒みてるの?…ヨッシャ!カバってくれたし、明日から俺も手伝うよ。」
………えぇ〜〜〜〜!
私が驚いて声も出ない内に貴方は手を振って居なくなっていた。
どうしよう。
こんな私があんな太陽みたいな人と二人きり!?
どうしたら良いんだろう。貴方とどうやって接したら良いのか分からない。
でも…あの笑顔…。
思い出しただけでもドキドキする。
なんだろう。
良く分からないけど、もう一度見てみたい。
その夜は貴方の事を考えるだけで終わってしまった。
そして次の日…。