エンブレム〜序章〜?―?

S・U  2009-01-22投稿
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「――何だ?それ」
「簡単に言えば防御膜…かな。壊そうとしても無駄だぜ。水は全てを和らげるからな」
そう言って誠は膜の前に立った。
…これなら慎弥君が狙われることも足手まといになることもない。それに、あの膜の中にいれば回復力も促進される。例え僕に何があっても…逃げられる。
「へぇ〜、便利な能力持ってんな。羨ましいよ、色々と…」
何を言ってるんだ、と誠は男を見たがその眼は本当にその事を羨ましがっている眼だった。いや、それだけではない。その眼は――何処か…。
「あんた…」
「おっと、今のは失言だったな。悪い、忘れてくれ」
「…」
この人は…。
「おいおい、下手な情とか抱いて本気出せないとか言うんじゃねぇぞ」
「…」
「だって…」
男は手を挙げ、誠を睨んだ。
「此れから――殺し合うんだからよぉっ!」
その言葉と共に全ての人形が誠に襲い掛かった。
「…」
チャキリと誠は剣を構えた。
――迷うな、何事にも迷うな。
「…やっぱそんな生き方、僕には出来ないや。ごめん、皆」
そう呟き、誠は人形に突進した。
そして、たちまち誠の姿は人形達に埋め尽くされ見えなくなった――。

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